当院では、「FPD(フラットパネルディテクタ)」による一般撮影の検査が可能です。
FPDとは、体を透視したX線を、FPDで受け取り、デジタル信号に変換することによってレントゲン画像を得る装置です。
従来のCRシステム(レントゲンフィルムによる撮影)と比べて、より高精細な画像を得ることができます。
当院の一般撮影では、2台のFPDを採用しております.
FPD撮影の特徴、メリットは以下のとおりです。
- 被ばくの低減が可能
従来の撮影装置と比べ、X線の感度が高く、より少ないX線量で撮影できます - 撮影時間の短縮
従来の撮影装置と比べ、画像を瞬時に処理できるため、検査効率が向上し、患者さんの検査時間・検査待ち時間の短縮が可能です。 - 高精細な画像でより正確な診断
FPDの性能と最新の画像処理技術により、高画質でノイズの少ない鮮明な画像を得ることができ、より正確な診断に必要な画像提供が可能です。
*特に整形領域の骨の画像鮮明度は各段に向上しました。
- 身体的負担を軽減
撮影体位を変更する際、カセッテと呼ばれる板を入れ替える必要がなくなり、患者さんへの身体的負担だけではなく、スタッフの作業的負担も軽減されています。
当院の放射線部では、令和2年1月に1台、10月に1台の計2台のFPDを導入し、FPD導入により、放射線被ばくの低減・撮影時間や待ち時間の短縮が実現されました。
我々診療放射線技師は、患者さんにより最適な条件で、安心して検査を受けて頂けるよう、これからも努めて参ります。
(放射線部 中石)
つづき・・
月間新医療(2020年6月号)掲載の、放射線部主任 中石宇俊の論文(英訳)が、
㈱日立製作所様(ヘルスケア)の海外用パンフレットにて紹介されました。