リハビリテーション

急性期・回復期・維持期を通して患者さまと関わらさせて頂いております。発症直後から在宅まで、質の高いリハビリテーションが提供できる地域密着型・地域完結型病院を目指し、さらに人員・技術ともに充実させ、地域の方々に満足していただけるようスタッフ一同極力して努めて参ります。

あらゆるシーンでいつでもどこでもリハビリテーションサービスをご提供します。

施設名をクリックすると詳細が見れます。

外来(維持期リハビリ) 通所リハビリテーションたの 回復期リハビリテーション病棟(回復期リハビリ) 訪問リハビリテーションたの 一般病棟(急性期リハビリ)

365日リハビリテーションサービス体制

当院に入院される患者さまは、土日祝日、年末年始も休みなく365日リハビリテーションを行っております。
回復期リハビリテーション病棟では限られた入院期間の中でリハビリテーションの継続性の重視、回復時期での集中したリハビリテーションの実施、そして患者さま・ご家族の方々からの要望に応えるべく、休みなく365日リハビリテーションを提供し1日でも早い社会復帰や在宅復帰のお役に立てればと考えております。
また、東部地区の回復期リハビリテーション病棟として地域医療・地域リハビリテーションの役割を果たしていくことも重要と考えています。当院では退院前に自宅へリハビリスタッフが訪問させていただき、動作・介助指導・家屋調査や福祉用具の選定などの環境設定、ケアマネージャーとのケアプランの確認など、地元にある回復期リハビリテーション病棟の特性を活かした取り組みも行っております。

安心した生活環境をご提案いたします。

リハビリテーション部では、入院患者様のご自宅の調査・改修の相談もさせていただいています。

ケガや病気をすると、ご自宅の生活でも玄関の出入りやトイレ、お風呂など、心配なところが出てきます。そこで実際に患者様のご自宅へうかがい、手すりの設置や福祉用具の利用を提案しています。
自宅の構造や自宅での患者さまの動作、自宅周囲の環境の確認を行い自宅復帰に向けたリハビリや自宅退院に向け住宅改修や環境調整の必要性やサービスの利用を検討・確認しています。家屋調査には、リハビリスタッフの他、看護師、医療相談員、ケアマネージャー、住宅改修事業所、大工さん、地域包括支援センターの職員、保健師が同行いたします。

小児リハビリテーションの実施

shouniriha当院では平成21年度より小児リハビリテーションを開始しており、平成26年7月現在、理学療法士3名、作業療法士2名、言語聴覚士2名が携わっています。また、現在では小児神経科外来が開設され、医師による協力体制も整ってきています。

対象となるお子さんは約40名で、必要性に応じて各セラピーを組み合わせて提供しています。小児リハビリテーション開始時に比べ、時代背景的にもお子さんのもつ悩みはより複雑で様々です。また、地域の保健師などによる早期からの気付きにより、リハビリテーション開始年齢も乳児から中学生までと多岐に亘ります。

まだまだ発展途上の当院小児リハビリテーション部門ですが、今後も地域の関連施設と連携をとりながら、個々のお子さんに必要な発達支援を提供できるように取り組んでいきます。

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小児リハビリ開始までの流れ


学術活動

呼吸リハビリテーション

当院入院患者様の中でも大半を占める疾患に、肺炎やCOPDといった「呼吸器疾患」があります。聴きなじみのある疾患ですが、その病態は様々で症状も人それぞれです。特に誤嚥性肺炎は高齢者で多く、嘔吐物の誤嚥性肺炎は重症になるケースが多いです。また外来や在宅での患者様では在宅酸素を使用する中、動作時の息切れや体力の低下の見られる方もいます。このような患者様の状態を少しでも理解する為にリハビリスタッフ向けにフィジカルアセスメントを中心とした勉強会を月1回のペースで開催しています。
また当院には「3学会呼吸療法認定士」の認定資格を有するスタッフが、看護師2名理学療法士3名の計5名います。この5名により看護師向けに呼吸器勉強会を月1回のペースで行っています。

リハビリスタッフ研究業績

<学会発表>

森下 誠也,他:気管切開下人工呼吸器患者に対する経口摂取の試み.
※第6回日本呼吸理学療法学術大会にて発表

森下 誠也,他:当院回復期病棟における肺炎後廃用症候群患者の退院先に関わる因子.
※第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会にて発表

山中 孝訓:医原性サルコペニアによる摂食嚥下障害への対応~「とりあえず胃瘻」ではなく積極的な経口摂取を実施して~
※第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会にて発表

小尻 智康,他:生きる目的を失っていたが再び見つけ出すことが出来た症例への介入.
※リハビリテーション・ケア合同研究大会苫小牧2022にて発表

武田 誠実:主婦としての役割の再獲得をきっかけに積極的な社会参加へと繋がった事例
※第17回高知県作業療法学会にて発表

一圓 麻佑:地域特性が活かされた症例~障害ではなく人生に寄り添う~
※第17回高知県作業療法学会にて発表

<学術誌投稿>

森下 誠也,他:廃用症候群患者に対する免荷運動療法の効果.高知県理学療法,第26号,2019.

森下 誠也,他:チェーンブランケットがASD児の睡眠に与える影響について.言語発達研究,17,2019.

清岡 賢大,他:自宅退院への不安を抱える患者への介入の経験-入院中から退院後訪問を通して得た気付き-.土佐リハビリテーションジャーナル,(13),2021.

宮田 千華,他:Close-up 急性期の退院支援-理学療法士だからこそのかかわり 高齢症例の退院支援-家族の介護力の評価.理学療法ジャーナル,2022,56(8).

森下 誠也,他:一般病棟から自宅退院における家族因子についての調査~Zarit介護負担尺度評価を用いて~.高知県理学療法,第29号,2022.

楠本 拓麻,他:脳室内出血受傷し重介護状態となった症例への関わり~家族の希望に寄り添った多職種連携カンファレンスの重要性~.高知県理学療法,第29号,2022.

森下 誠也,他:気管切開下人工呼吸器患者に対する経口摂取の試み.土佐リハビリテーションジャーナル,(14),2022.

リハビリテーションに関する施設基準

リハビリ病棟

  • 回復期リハビリテーション病棟入院料1
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション料

スタッフ紹介

リハビリスタッフ(集合)

理学療法士   36名
作業療法士   27名
言語聴覚士    9名
アシスタント   2名
計74名で構成しています。(2024年3月1日現在)

総合リハビリテーションセンター

総合リハビリテーションセンター正面玄関  総合リハビリテーションセンター壁看板

南側駐車場から来院されると目に入る正面の建物が総合リハビリテーションセンターの入口となっています。

施設紹介

  • 総合リハビリテーションセンターリハビリ室
  • 総合リハビリテーションセンター屋上

リハビリ室は、太陽の光がたくさん入る設計になっており、気持ちよくリハビリに専念し治療に励むことができます。
また、屋上はテラスとなっており、患者さまと歩行訓練をしたり、憩いの場となっています。

  スーパーライザー(温熱療法)
 super 身体の深いところまで届くように考えられた暖かい赤い光(近赤外線)で、痛いところの血流を良くして、痛みの元を洗い流してくれます。

神経に直接作用して、身体の健康になろうとする力を助けてくれます。光を当てるだけで心地よい温感があり、痛みを和らげストレスなどで緊張している神経を正常な状態に戻してくれます。

アシスト・ウォーカー 免荷装置付 トレッドミル  
walker ウォーキングマシンと免荷(身体を吊り上げて体重負荷を軽減する)装置が合体したトレーニング機器です。

身体を真っ直ぐに保つ事や、両足をリズムよく交互に大きく振り出す事が重要と言われている脳卒中後の歩行トレーニングや、急性及び慢性の腰背部痛の改善、骨折後の歩行トレーニングなど痛みを許容できる環境で安全に行える機器です。体重負荷を軽減してくれる為、大きな負荷をかける事が困難な心肺機能の低下した方や高齢者の歩行トレーニングも対象となります。

同様に免荷機能のある歩行器「POPO」も当院では導入しています。POPOは大柄な方や介助量の多い方でも様々な訓練用途(立ち上がり、立位保持等)にも使用でき、移動も出来る事から対象者・場所を選ばないという利点があり、免荷式トレッドミルはPOPOの様に廊下の長さに制限されず連続した歩行練習が可能で、足の接地位置やタイミング、体幹の動きもアシスト出来るという利点があります。それぞれの特性を活かして、様々な疾患や病気の時期、重症度に対応した歩行トレーニングが可能となっています。