9月4日(水)
身体拘束最小化に向けた取り組みの一環として、事例検討会を行ないました。
2024年の診療報酬改訂で、「身体拘束を最小化するための体制を整えること」が施設基準に打ち出されました。
当院でも基準に従い「身体拘束最小化チーム」を設置し、取り組みを開始しています。
その教育の一環として、チームによる身体拘束事例検討会を行ないました。
参加職種は、看護師・リハビリ・MSW・看護補助者・事務職で、病棟から外来部門にわたり55人の職員が集まり関心の高さが覗われました。
事例への対応を振り返り、身体拘束の目的や、回避する方法、患者さんへの不利益や気持ちなどを話し合いながら、今後の患者さんへの対策を見いだしていきます。
大事にしたいのは、早く患者さんを生活できる状態に戻すことです。私たちの安全安心ではなく、患者さんが安全で安心して治療に臨める状態を作っていくことです。そんなことを学べる時間になりました。
当院の2024年8月の身体拘束率は、急性期病棟15.8%、回復期リハビリテーション病棟3.6%です。認知症やせん妄の患者さんが多い病棟ではありますが、今後も多職種で協力し、患者さんのQOLの向上を目指し、病院全体で身体拘束最小化への取り組みを続けていきます。