事例検討(振返り)会を行いました
平成30年10月15日(月)当院会議室にて、当院回復期リハビリテーション病棟を退院された後、当法人の居宅介護支援事業所、ヘルパー事業所、通所リハビリテーションを利用された方の事例検討(振返り)会を開催しました。
業務終了後の開始でしたが、法人内の医師、看護師、セラピスト、ケアマネージャー、訪問ヘルパー、介護福祉士20名以上の参加者で行われました。
まずはリハビリ部副部長田口の司会のもと入院中の担当チームと退院後の在宅支援チームから退院時に残された課題や、退院後の支援の中で見えてきた新たな課題・困りごとに対しての発表後「自らの職種(部門)として出来ることはあるか」という視点に基づいて4つのグループに分かれてグループワークを行いました。
グループワークの視点や手法は昨年度の退院支援事業の中でも強調し、繰り返し学ぶ事ができた点であり、各グループに活発な議論の中で自職種を省み、他職種への理解や共感が生まれ、多くの気付きを得る事ができたようでした。
会の最後は臼井大介医師より「このように自らの職種を振返るというのは非常に大事なことで、私も薬の調整を省みでもう少しできた事が有ったのではと感じている。また、退院後の生活における困りごとを相談できるような仕組みづくりが今後必要だと感じた」という総括で締めくくられました。
私が特に印象的だったのは、「ヘルパーさんの困りごとを聞いて”これが生の声”だとハッとした。入院中のリハビリで、もっと退院後想定されることを考えていかないといけないと思った」という病棟リハスタッフの声でした。
さらに在宅支援チームからも、「医療的な所で困ることも多く、誰に相談すればいいかもわからず不安に思っていたが、”いつでも相談してください”と先生や看護師さんに行っていただいて心強かった」という意見も聞かれました。
退院直後の生活は入院生活からの環境の変化も大きく、患者様の身体的・心理的な変化も大きい時期であり、退院前後の医療・介護の連携が非常に重要であることが今回の振返り会で感じる事ができました。退院後の生活を支援する通所リハビリテーションのリハビリスタッフとして、医療と介護の架け橋になることが出来るように研鑽していこう、と身の引き締まる思いでした。
参加職員の皆様週初めの業務終了後にも関わらず参加頂き、ありがとうございました!
リハビリ部 理学療法士 岡林 輝親