10月20日(月)当院を会場として、
「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)~行動指針から実装へ~」
と題した研修会が開催されました。

今回の研修は、高齢者の医療や入院生活を支える医療機関と、地域で在宅医療・介護に携わる事業所が、ACPに関して共通理解を深め、より良い連携・地域活動につなげることを目的として行われたものです。
講師には、高知県立大学看護学部 准教授 森下 幸子 先生 をお迎えしました。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、
人生の転機や健康状態の変化に合わせて繰り返し話し合う「人生会議」を指します。
たとえ事前指示書があったとしても、
・それが本当に本人のゆるぎない希望か
・家族や医療者の意見に影響されていないか
を振り返りながら、継続して話し合い、意思決定を支えていくことが大切であると学びました。
また、本人が自分の意向を伝えられなくなった場合でも、
日頃の対話を知る家族や支援者が「代弁者」となり、本人の意思をつなぐことが支援者の役割であることも深く心に残りました。
当院職員だけでなく、地域の事業所からも多くの方々にご参加いただき、参加者は50名を超え、大変活気ある研修会となりました。

ご参加くださった皆さま、主催いただいた中芸広域連合の皆さま、そしてご講演いただいた森下先生、心よりありがとうございました。
今後も地域とともに、
「その人らしく生きること」を支える医療・介護の実践に努めてまいります。
田野病院 副看護部長
