2025.3.10 高知大学医学部付属病院より出前研修にお越しいただきました。
講師はHIV専従看護師・日本エイズ学会認定HIV感染症指導看護師の中村美保さん。
HIVの歴史から始まり感染の機序、治療法などのお話がありました。
高知県内でのHIV感染症およびエイズ患者の割合は全国よりも多いそうですが、治療薬が開発されて、HIV感染症で死亡することはなくなってきています。
感染すると抗HIV薬を一生服用しないといけませんが、その治療により血液中にHIVが見つからないレベル「検出限界以下」の状態が6か月かそれ以上だと、HIVはうつることはありません。すなわち、通常の社会生活の中で感染することはありません。
拠点病院では服薬治療が継続できるように、地域の保健所などと連携してしっかりと患者さんのサポートを行っているそうです。
それでもまだまだ社会の偏見でHIV以外の病気になっても診療拒否があり、生きづらさが続いていることも知りました。
私たち医療従事者には、正しい知識を持ち、マイノリティの心理や文化などに関心を持ち、多様な人々への中立的な対応が求められています。
そして、様々な病気を抱えている人たちが、社会の中で安心して生活できるように支援していかなければならないと感じた時間でした。
講師に来ていただいた中村さん、貴重な研修をありがとうございました。
感染対策委員