退院支援事業【コーディネーター研修】修了しました!!(11/20更新)

 11月13日(月)の受講をもって、退院支援事業のメイン研修となるコーディネーター研修(全3回)を当院受講者5名全員が修了しました。
 本研修は、「病院と地域をつなぐ」「病院内外の多職種をつなぐ」などの役割を担う能力を習得することを目的として、高知県立大学で1日6時間✕3回の計18時間開催された研修でした。皆様本当にお疲れ様でした!
 今後は研修成果を業務の中で活用し、さらに高めていきながら法人内外での多職種連携の中心を担うことを期待される大切なメンバーです。
 以下は平井師長から退院支援事業とコーディネーターについての説明と順次メンバーからの総括&意気込みを掲載しています。是非ご覧下さい(経営企画部 安岡)
集合写真(田野病院)

修了証書をもって、各種研修で大変お世話になっている高知県立大学の先生方と集合写真♪
後列左    ●健康長寿センター 事業専任看護師 乾 由美先生
後列中央   ●事業責任者 看護学部 教授 森下安子先生
後列右     ●健康長寿センター 特別研究員 久保田聰美先先生
いつもありがとうございます!!

前列左から順に
●島村 勇希  医療相談室 副主任社会福祉士
【コーディネーター研修を終えて】
 「コーディネーター…。退院支援に必要そうな響きがする。」と、思い研修に臨みました。まず、「自分を省みる・自分を他職種に知ってもらう・他職種を深く知る」という演習から始まり、「退院支援に向けたチームを作り・目標達成への明確な道と戦略を考え、共有していく」という技術を、講習・グループワークや演習を通じて学びました。また、チーム内やカンファレンスででた対立する意見や葛藤をどのように方向性を併せていくか、スムーズで活発なカンファレンスを促せるよう模擬カンファレンスを通して考えました。そして、多職種で退院支援をコーディネートすることについて勉強をできたことが非常によかったと思います。
 コーディネーター研修だけではなく、退院支援事業に多くのスタッフが参加をしてくれていることを活かし、より多職種を巻き込んで、患者・ご家族の安心できる退院支援をコーディネートしていきたいと考えています。

●外京 由美   西病棟 主任看護師
【退院支援コーディネーター研修に参加して】
 退院支援に関連して院内でも看護職研修や多職種研修が行われていますが、今回は県立大学で行われるコーディネーター研修に参加してきました。
 院内で行われる研修にも多くの多職種のスタッフが参加することで、病棟でも入院中の患者様に対して退院して困ることは何か、その問題に対してどのような指導を行っていけば良いかなど積極的に意見を出し話し合う場面が多くみられるようになりました。
 患者様の状態や環境は多種多様であり、それと同じように退院支援の方法もたくさんあり正解はありません。多職種が多方面からアプローチすることにより、患者様またご家族の皆様が少しでも満足し「家に帰れて良かった」と思えるような退院支援ができればと考えています。そのためにも多職種間の協力は必要不可欠です。コーディネーターとして退院支援を行うスタッフ間の架け橋となり、患者様の満足のいく退院を総合的にサポートしていきたいと思います。

●森本 一洋  回復期リハビリテーション病棟 作業療法士
【研修総括】
 3回のコーディネイター研修会を通し、病院や自身が成長するためのきっかけを学べたと感じている。カンファレンスの場を活性化し、専門職の専門性を引き出し、目標・ゴールの軌道修正を行なう。俯瞰して場をコントロールする役目を担う必要があると学んだ。まだまだその領域に達していないが協力を仰ぎ、より良い退院支援に繋げられる様に取り組んでゆきたい。また今回、多職種の方々と同じ場で学ぶことにより日常の問題点や葛藤を見聞きし、また一緒に考える機会を得たことや病院の退院支援事業に参加するスタッフの変化を確認する機会にもなった事で病院全体が同じ目標に向かっている連帯感を感じた事が良い経験となった。
【抱負】
学んだ事を直ぐに病院に還元することは出来ないが、学んだ事が無駄にならない様にスタッフと協議し、退院支援へ繋げたい。

●平井 三栄子 回復期リハビリテーション病棟 看護師長
【事業について-コーディネーターの役割-】
 当院では、退院支援体制の構築及び地域のコーディネーターとなる人材の育成を目的とした、「地域多職種協働型の退院支援の仕組み作りガイドライン」を活用した退院支援事業に取り組む事になりました。
 診療報酬の改定に伴って在院日数も短縮を余儀なくされている現状で、回復期リハビリテーション病棟として、退院支援の質の向上も重要な課題となります。退院支援のプロセスの中で、いかに患者様・御家族が満足して安全に在宅で暮らせるようにしていくかは、院内、地域の多職種が協力・連携していくかが影響します。それには、その体制作りと実際の退院支援に関わる病院内の多職種間や院外の関係機関と横断的に関わり、それぞれの機能がスムースに働くよう支援するコーディネーターが必要になります。コーディネーターとは、「物事を調整する役の人」とあります。患者の立場、病院スタッフの立場、外部関係機関の方の立場、それぞれの立場の違いからできる隙間を埋めることが役割になります。
【コーディネーター研修を受講して】
 18時間の研修では、具体的に何をどうするといった事ではなく、コーディネーターが備えるべき能力についてグループワークや模擬カンファレンスを通して、ヒントを沢山頂きました。病棟師長として現場で業務をコーディネートしておりますが、まだまだ未熟さも痛感していたところでした。今回の研修は、退院支援だけでなく、管理的な視点についても学びが多かったので、日々のなかで学びを活用し、成長していきたいと考えます。

●大庭 早苗  回復期リハビリテーション病棟 主任看護師
【退院支援事業コーディネーター研修を終え】
 研修では、患者・利用者の皆様を中心に、私たち職員の考えや価値観と共に、多職種の教育背景、価値観、考え方の違いを尊重しながら、相互理解を基盤にして協働でチームを形成・維持し活動できるよう、俯瞰する視点がコーディネーターには必要となること、全体を広く見ることで問題点を明確にすることができることが学びとなりました。困難事例だけでなく、1人の人間に関わるものとして入院中に介入してきた看護や介護、手段や方法等を自宅や施設において何をどう代用出来るかなど、解決に繋げるための「道しるべ」を示す役割を担うものだと感じました。
 意図的に患者・利用者の皆様に関わり信頼関係を築くことで、開ける道、まずは前に進む気持ちをお互いに持つこと、持たせることが出来ます。
 障害や問題を抱え地域に戻って行かれる方々に、できるだけ自宅で、地域で過ごして頂けるために病棟内では、チームカンファレンス・多職種カンファレンスが開催されています。
 回復期リハビリテーション病棟で行う数々のカンファレンスを基点にカンファレンスの振り返り、実情に見合った看護計画の見直し・修正、新たな立案と実施・評価が行えているのか目標に近づける為のものであるのか見直すことも、今後の重要な課題と考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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