訪問リハビリテーションたの

訪問リハビリテーション たの

●スタッフ (2024年1月1日現在)
理学療法士  4名
作業療法士  2名
言語聴覚士  1名

訪問リハビリテーションとは

自分で出来ることを増やして生活範囲を広げたり、寝たきり状態を防ぐためなどにリハビリテーションが必要であると医師から判断され、病気のために通院が困難な方のご家庭に、理学療法士、言語聴覚士などのリハビリテーションの専門家が訪問し、そこで提供されるリハビリテーションサービスです。実際には、病院などのリハビリテーション室で行われているような筋力トレーニングや機能訓練などだけではなく、利用者さまご本人の疾患や症状、ご自宅の構造、ご家族の介護状況や希望、また将来的に希望される生活状況などを考慮して、必要なリハビリテーションの実施や生活や動作(移動・トイレ動作・更衣動作・食事動作・入浴動作など)へのアドバイス、家屋環境の調節、ご家族への介助指導、自主訓練等のアドバイスなど多岐に渡ります。

業務内容

理学療法
①移動手段の検討や練習(歩行(屋内・屋外)・杖や車椅子など)
②トイレについての検討や練習(動作練習・介助が必要な場合のご家族への介助指導など)
③入浴・更衣などについての検討や練習(浴室、浴槽への出入り、介助が必要な場合のヘルパースタッフやご家族への介助指導)
④坐位や臥床時のポジショニング(車椅子や食事等の姿勢調節やベッド上での床ずれ予防などの調節、ご家族や介護サービス担当者への指導や提案)
⑤趣味・余暇活動や外出に関する検討や練習
⑥上記に関して必要となる福祉用具の選定、手すり、段差解消、家屋改修についての検討や提案
⑦ご自宅等で行える運動や動作の指導(ご本人様やご家族様、必要に応じて介護サービス担当者などへの指導及び提案

提供されるリハビリテーションの内容は、利用者さまの状態やご家族状況、ご自宅の環境、生活スタイルなどにより個別性が高く、ひとりひとり異なります。

言語聴覚療法
①摂食・嚥下訓練
飲食物を口に取り込む、咀しゃくする、飲み込むことが出来ない等の事を「摂食・嚥下障害」と言います。食べ物や水分が口からこぼれる、たまに水分で咳き込むなどの比較的軽度の状態から常に食べ物や水分が気管に入るといった重度のものまであります。食事が上手く取れなくなることで、食べる喜びが失われたり、栄養不足や脱水状態になったり、体力、免疫力の低下などから新たな病気を起こしやすくなったりします。嚥下障害が重度の方は食べ物や唾液が誤って気管に入ること(誤嚥)によって起こる誤嚥性肺炎や窒息など生命に危険を及ぼすこともあります。これらに対して嚥下に関わる筋肉の回復を図ったり、食事の姿勢や食事の形態の調節、ご家族・介護サービス担当者への指導、提案などを行います。

②言語訓練
言語機能の障害としては声のかすれや大きな声が出ないといった「声の障害」、発音が誤ったり歪んだり、呂律が回らないと言った「発音の障害」、言葉が出てこない、意味が理解できないといった「失語症」などがあります。また脳血管障害(脳梗塞・脳出血等)や脳の外傷などにより記憶や注意、認知機能などが障害されると言語機能や学習、円滑なコミュニケーションに困難を来します。これらに対してリハビリテーションを実施したりコミュニケーション手段の検討や認知機能の改善などの取り組みを行います。

食事やコミュニケーションは生活を送っていくうえで重要な要素の一つであると考えられます。これらのことが障害されたり困難を来してくると生活の質が低下したり、病気になりやすくなったりしてきます。住み慣れたご自宅で出来るだけ快適な生活が継続していけるようにリハビリテーションを提供していきます。