平成29年度 高知県総合災害訓練を実施しました

6月4日(日)8:30~高知県総合防災訓練のサテライト会場として当院のBCP※策定後初の実働訓練を実施しました。

【訓練の意図】
①当院で策定したBCPを用いて事業継続が可能か検証する。
②訓練を通じて不備や改善点を見つけ出し、次回の改定につなげる。
③同時に訓練を並行して実施している医療救護訓練、中芸広域連合などとも連携する。

【訓練想定】
本日AM7:30室戸沖の南海トラフを震源とするM8.8の地震が発生
田野町の震度7 大津波警報発令

夜勤者ならびに早朝出勤者、院外より参集した者が動ける患者とともに屋上へ一時避難し、発災後1時間30分経過後の8時30分から本部活動を開始とする。

H29.6.4.1災害対策本部は自家発電が有効になる総務課とし、役割ごとに仕分けされたアクションカードをもとに当院DMATを主体に医師、看護師、事務が手分けをしてそれぞれの職種で専門性のある内容を確認していきました。
当日はインストラクターとして土佐市民病院さん、見学に愛宕病院さんが来院し内容を見ていただきました。

 

 

 

H29.6.4.2当院からDMAT要請にてかけつけてくれたくぼかわ病院DMAT隊の皆さん。訓練ではEMIS入力をお願いしました。

 

 

 

 

 

H29.6.4.3当院北外来駐車場にトリアージエリアを設置するにあたり、打ち合わせ中。

 

 

 

 

 

H29.6.4.4会議室にてエマルゴ(机上訓練)を実施しました。
エマルゴ訓練とは,エマルゴ・トレーニング・システム(災害医療の教育・訓練を行うための机上シミュレーションキット)を用いた災害時多数傷病者救護訓練です。
ここでは、医師、看護師を中心に訓練しました。

 

 

 

 

H29.6.4.7訓練終了後は、参加者全員集まって総評を行いました。それぞれ反省点や課題が見られたこともあり、資格を問わないもの(情報連絡:衛星電話等)については誰でもできるように習得するカリキュラムを今後設けることが決まりました。今後も継続してマニュアルを見直し、現場に即した内容となるよう法人一丸となって取り組んでいきます。

 

 

 

高知県では、南海トラフ地震や台風、集中豪雨など実際に起こりうる災害を想定し、発災時に関係機関が迅速な応急活動ができることを目的としています。当院では救護病院に位置付けられており、重症患者及び中等症患者の処置及び収容を行います。主な業務は次のとおりです。
(ア) トリアージ
(イ) 重症患者及び中等症患者の処置及び収容
(ウ) 災害拠点病院への患者搬送の要請
(エ) 医療救護活動の記録
(オ) 遺体搬送の手配(搬送及び遺体安置所への収容は関係機関・団体等の協力を得て市町村災害対策本部が行います。)
(カ) その他必要な事項

※Business Continuity Plan:事業継続計画
災害などの緊急事態が発生した際に被害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。厚生労働省より本年度から災害拠点病院においてBCP策定を義務化し、3月末時点で、全国に710ある災害拠点病院のうちBCP策定済は45%となっている。

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