平成30年2月7日、当院会議室にて退院支援事業第6回多職種協働研修を行いました。
研修は県立大学の井上先生、小原先生、乾先生、前回に引き続いて下元先生といった豪華講師陣に加えて、中芸広域連合包括支援センターから廣末センター長、久保田保健師、県立あき総合病院から今西看護長、宮﨑MSW、当院多職種をあわせた約30名が参加しました。
多職種研修の最終回となる今回は、院内のコーディネーター研修修了者によるプロデュースで、高知県立大学の先生方からのアドバイスをいただきながらミーティングを重ね、モデル事例に対しての多職種カンファレンスを行うという内容でした。
先生方ご指導ありがとうございました。またお忙しいなか、外部からご参加いただいた皆様本当にありがとうございました。
経営企画部 安岡
以下は研修参加看護師より
回復期リハビリ病棟 看護師 小松幸恵
退院支援モデルの患者様(98歳女性)の多職種研修に、担当看護師として参加しました。色々な視点からの意見が聞けて勉強になり、今後の支援に活かしていきたい内容でした。病棟では入院前の生活又は、それに近い状態までセルフケア能力の維持・向上を目指す事に取り組みました。
規則正しい生活を送ってもらう事、過活動膀胱あり、排泄パターンの確立や排泄動作の定着、認知症悪化を防ぐための離床の促・し、安全に過ごせるように転倒予防対策などに留意していました。多職種からの具体的な意見としては、
・栄養状態の指標として目標体重を決める
・おやつの時間を作ることは離床や飲水量のアップに繋がる
・頻尿に対しては膀胱を刺激しやすい食べ物があり控える事
・体力・活動の質と量の指針として、起きていられる時間・歩行距離(意図的に遠周りをする)を把握する
・在宅での内服必要量の見直しと、服薬回数を減らせるように考慮してもらう
などを頂きました。
今後更に高齢化が進み、退院後も支援が必要な患者様がますます増えてくる現状にあります。患者様や家族にとってどんなことが心配で、何が必要な支援なのか、退院後の生活に何を望んでいるのか、必要なサービスを受けられる体制を早期から整えていくことが必要です。
生活介護上の問題点の共有、課題と目標を明確にしてケアマネジャー・地域包括を含め多職種との連携を図り、互いの意見を出し合って地域と病院が繋がっていくことが重要であると考えます。